多彩な緑の色使いが称名寺の自然の美しさをよく伝えていきます。

庭園の広々とした感じが近景・中景・遠景を強く意識した構図によってうまく表現されています。

丁寧に塗り重ねられた着彩で、かつ透明感のある仕上がりになっています。

難しいアングルからの構図ですが、自然な感じにまとめられています。

水面の映り込みの様子が、幅のある色使いと巧みなタッチによって見事に表現されています。

遠景の山の色使いやぼかし方も美しいです。

悠々と泳ぐ水鳥や岸辺の猫など、その時京音さんの心を捉えた事物を素直に表現できる感性が素晴らしいと思います。

池を囲む、カーブした道を画面に取り込んだことで絵に奥行き感が出ています。

2つの橋と鐘楼の位置関係もよく観察して描かれています。

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色の対比を考えた画面構成が作品を美しいものにしています。

対角線を利用した「斜め構図」によって奥行き感がよく出ています。

雨に濡れて赤い欄干が映る、橋の様子など細かい点も観察されています。

意欲的な構図で、見る人を惹きつける作品になっています。

鐘楼の形や色がとても丁寧に描写されていますし、

遠景の紅葉、水辺の映り込みなど、どれも美しく表現されています。