詳しい講座内容
■写真を見ると以前描いた「基本図形(円柱)の描き方をマスターしましょう」（キャンベルスープ缶）
と同趣旨の課題のように思えますが、ここではモチーフのピーナッツバター容器のラベルに
カーブがついていて、「キャンベル」よりも難易度が上がっています。
そこをどのようにクリアするのかを、以下ご説明します。
◯まずは容器の形を描いていきます
Ⓐ 容器の形は細部を省略してゆくと、円柱という基本図形に還元されます。
Ⓑ 次に円柱を各パーツ（蓋、胴体、底部）に区切って考えてみます。
胴体部分の直径は、蓋の上面や底面の直径に比べて少しだけ大きいことを確認しましょう。
また、楕円の形は下の位置になるにしたがってより丸みを帯びていくことを思い出してください。
◯容器の形が取れたらラベルを描きます
Ⓒ 胴体（ラベルの貼られている部分）に数本、線を引きます。
ここでも線の丸みは微妙に変化していきますので注意しましょう。
Ⓓ ラベル部分に引いた線を手掛かりにして、図柄を描いていきます。
Ⓔ さらに放射線状に線を引いて、扇状に並んだ文字の角度にも注意を払います。
■続いてピーナッツの彩色の手順をご紹介しておきます
① ピーナッツの線画にベースとなる色を全体に塗り、「影」と「陰」をつけて立体的にします。
※右側のピーナッツのように、光の当たり方によって陰影がくっきりと表れる場合もあることに注意しましょう。
② ピーナッツをよく観察し、くぼみの部分に重ね塗りします。
ここで大切なのはタテ方向の筋を見きわめて塗り残すことです。
③ 重ね塗りした箇所のうち、くぼみが深い（色が濃い）と見える所を更に塗り重ねます。
その際はヨコ方向の筋にも注目して塗ります。よく見ると螺旋状の並びをしているのがわかります。
（不規則性がかなりあるので、はっきりとは見てとれないものもあります。）
④ ピーナッツ全体のうち「陰」の部分のくぼみを更に塗り重ねます。
